身ごもり政略結婚

夜泣きが始まった頃は、やっと寝たと思ったら一時間もしないうちにまた泣いて起きるを繰り返し、寝不足とうまくいかない育児にストレスがたまっていた。

そのため、夜中に彼女を抱いて泣いてしまうこともあったものの、そんなときは大雅さんが交代してくれた。


仕事に差し支えるので、夜泣きがひどくなってきてからは別の部屋で休んでもらっている彼だけど、必ず私が限界に達する前にすっと手を貸してくれる。

百点満点のパパ、そして旦那さまだ。


妊娠出産だけでなく、子育てもわからないことだらけ。
しかも想像以上に大変で目が回っている。

けれど、愛結のこの穏やかな寝顔や、私たちを見てニコッとうれしそうに笑う姿を見ていると、そんなことも一瞬で吹き飛ぶから不思議。


「幸せだね、愛結」


ここまで順風満帆ではなかった。
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