ガラスの靴は、返品不可!? 【後編】

「救急車は? 呼んだの?」

「は?」
きゅうきゅう……救急車?

「まだなんだね? わかった。僕の車で行こう」

「ちょ、ちょっとっ待……」

なんか、おかしい。
彼が話してるのは日本語なのに、全く理解できない。

「くそっやっぱり君を一人にするんじゃなかった。鍵かけて閉じ込めておくべきだった」

「だからちょっと待って!」
叫んで。
彼の頬を両手ではさみ、ぐいっと無理やり視線を合わせる。

「何言ってるのか、さっぱりわからないんだけど?」

「What? だって倒れたんだろ? それで頭打ってどばあっと血が出て、ベビーも危険だって」


は?


「……誰が倒れて、どばあっと、血?」


「飛鳥が」



「…………はい?」


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