今心の底から幸せだって言える。

鈍感

「へっ…?」



突然のことに私は固まって…



そのあとすぐにこの状況に気づき顔が真っ赤になった。



「どうした!?まだ何か具合悪いのか?」



と顔を覗き込む要くん。



「な、なんでもない!」



「これは…天然なのか…」



と呆れる香恋ちゃん。



「えっ?どういうこと?」



「透もか…」



香恋ちゃんが頭を抱えるポーズをする。



あれ…私何か忘れているような…



「ねえ香恋ちゃん今何時?」



「えっ?今はね…8時45分だけどどうしたの?」



「8時45分…!?」



…。



「先生に8時50分に職員室きてって言われてるんだった!」



私は鞄を持ち、



「みんなありがとう!これからよろしくね!」



そう言って保健室を後にした。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop