只今、愛の診察中につき。

結局、馨さんのお店では15着服を買い、その他に靴やバッグ数点と、下着も5着程揃えた。

…下着を選んでるときも先生はわたしにピタリとくっついてきて、物凄く恥ずかしかったけど。

「響ちゃん、またいつでも遊びにおいでね!」

って馨さんは優しくニッコリ笑ってくれた。

…あんなお姉さんが、わたしにも居たらな。。

なんて、どうしようもない事を帰りの車の中で考えていると先生がすかさず、視線は前を見たまま左手で頭ポンポンしてくれた。

「…」

この人は、本当にわたしの考えていること
お見通しなんだなぁ。

帰り道の空に広がる夕陽が眩しくて
少しだけ目が潤んだ。

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