愛を知らない私を愛して
「もっと色々話したいから。今度ご飯でも誘ってもいい?」
「うん! いいよ!」
その言葉に素直に私は喜ぶ。
嬉しいな、私ももっと高校の時の話とかしたかったから……
「よかった、じゃあまた連絡するね。同窓会楽しもう」
「うん! また!」
連絡先を交換して去っていく福田くんを見て心がホワッとする。
なんか癒されるなぁ……
私、周りが年上ばっかりだったから……同年代の男の子と久し振りに話したからかな。
……さて、希子探して希子と合流しよっと。
私はスマホをカバンにしまい、希子を探しに会場をうろちょろした。
……この福田くんとの出会いがまた私を変えていくことになる。