大天才魔法使いリリーの話
おば様はおしゃれが大好きなのだ。

「リリー、今日はいつにも増して天気がいいわね。お話があるの。少し庭で話せないかしら?」

「えぇ、もちろんよ。丁度調合が終わったところなの。今行くわ、お庭で待ってて。」

「ありがとう、貴方との好きなマカロンとローズティーを用意しておくわね。」

マカロン?とっても楽しみ♪

早々と私は、部屋を片してお庭に向かった。
「今日はね、あなたに言わなきゃいけない大切なことがあるの。」

「なに?」

「リリーはもうすぐ16歳よね。貴方は物心つく前から、魔法に興味を持ち学んできた。その実力は大人顔負けレベルなんてもんじゃないの。時に貴方の魔法は恐ろしいくらいのパワーをも持っている。その力をどう使うかは貴方次第。自由に貴方の責任で魔法を使い、思う存分に楽しんでほしい。そう思って、貴方の高校入学を勧めたいと思っているの。」

「高校入学???」

「そうよ。私が長年副校長を勤めて来たシンカ魔法学園があるでしょう?実はもうそこにはお話はしてあるの。どうリリー?いろんな魔法使いがいるわ。自分を試してみたいと思わない?私はあなたならきっと偉大になれると信じているわ、あなたの両親もとても偉大な人だったのよ、そしてシンカ魔法学園の卒業生であり、とても2人ともたくさんの成績を残し有名だったわ。」

「パパとママ...。私、シンカ魔法学園に行きたい!ねぇ、おば様?いつか両親に会えるかな?」

「あら?言ってなかったかしら?リリーの両親、イアスはシンカ魔法学園の校長。マリアは魔法大臣。だからもう少しで会えるわね!」


「え....!!!!おば様!とっても大事なことを言ってないですわよ!」
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