アンバランスな関係

呼び出し

「松川さん、ちょっと」
数学の授業が終わると
お姉ちゃんが呼んだ

数学の準備室に入ると
お姉ちゃんがお弁当を出した

「スーちゃん
間違っているよ」

「間違ってないよ
それ、お姉ちゃんのお弁当だよ」

「瑛ちゃんと同じ中身なのは
スーちゃんのでしょ?」

「今日は瑛ちゃんとお姉ちゃんが一緒
私と光ちゃんが一緒」

本当は光ちゃんと私のお弁当の中身は違うけど

「瑛ちゃん、悲しむよ」

「お姉ちゃんが言わなければ
わからないよ」

だから平気だよ

「私さ
考えたんだけど
お姉ちゃんと瑛ちゃんが付き合えば
この中途半端な関係が終わると思う

光ちゃんも私も振られる覚悟はできている
だからさ」

「スーちゃんはわかってないよ
4人の中で
一番弱いのは瑛ちゃんだよ

瑛ちゃんがスーちゃんを好きっていうなら
その通りにするのが
一番早くこの関係に終止符が打てるの
マコはそう思ってるよ」

考えてみて
と、言わんばかりに
お姉ちゃんが私の肩を掴んだ

そして瑛ちゃんと同じ中身の
お弁当を渡された

瑛ちゃんが弱い?
まさか

一番
弱いのはお姉ちゃんだよ



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