ストーリー
「このままじゃ、俺と修人の名前が出るのも時間の問題だ。それで明日香の死体が見つかれば……」


そこまで言って、和人は口を閉じた。


このままでは3人とも捕まってしまう。


せっかく日記を見つけて、死から遠ざかることができたのに……。


「俺は警察に行く」


そう言って立ち上がったのは修人だった。


「修人!?」


あたしは驚いて修人を見上げた。


修人の表情は真剣で、嘘ではないことがわかった。


「なに言ってんだよお前」


そう言って手を伸ばす和人を、修人は振り払った。


「確かに俺は明日香を殺した。でもそれは、愛菜に命令されたからだ」


修人はそう言いあたしを見下ろした。


あたしは信じられない思いで修人を見つめる。
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