“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
エピローグ
デルフィネ様は公爵に毒を盛った罪で逮捕された。これから罪が暴かれるのだろう。

レティーシア様は王太子妃候補の座を辞退したようだ。公爵家から出て行こうとしたが、思わぬ展開となる。

ルメートル公爵が彼女の後見人になることを決めたので、引き続き公爵家で暮らすことになるらしい。

アリアンヌお嬢様は公爵家の本邸に生活拠点を戻し、王太子妃候補としての勉強を日夜頑張っている。

私はどうなるのかしら?と思っていたけれど、身の潔白はルメートル公爵が証明してくれたようだ。

そんなわけで、私はアリアンヌお嬢様の専属美容師としてお仕えしている。

ミシェル様も、変わらずにアリアンヌお嬢様の専属騎士をしていた。

そんなミシェル様に、朗報が訪れる。

なんと、今回の働きの褒美として、爵位──ルメートル公爵が持っているうちのひとつ、バラデュール伯爵が贈られることとなったようだ。

これは儀礼称号ではなく、本当の爵位である。王都に屋敷と北部にある領地を貰ったらしい。

最初は遠慮していたようだが、公爵から「好いた女との結婚がしやすくなる」と言われて受けることを決めたようだ。

ミシェル様みたいな素敵な男性と結婚できる女性は、本当に幸せだろう。

結婚なんて、私には遠い話だ。
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