“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「──って、エリーは言っていたわよ。ミシェル、どうする?」

「アリアンヌお嬢様、それは内緒のお話ですよ!」

「積極的にしていたつもりだが、気づいていないと」

「え、なんのことですか?」

「ほらー、ミシェル。やっぱり、エリーはぜんぜん気づいていない!」

アリアンヌお嬢様は、お腹を抱えて笑い始める。一方で、ミシェル様は雨の日に捨てられた子犬のような顔で私を見ていた。

「すみません、なんのことか、まったくわからずに……」

「ふふ、エリーったら、面白すぎよ!」

アリアンヌお嬢様が笑うと、みんなもつられて笑ってしまう。

今日もアリアンヌお嬢様の笑顔を見ることができて、幸せだ。

「アリアンヌお嬢様、楽しそうですね」

「当たり前じゃない。わたくし、エリーがいたら、幸せなのよ」

「そのようにおっしゃっていただき、嬉しく思います」

「あなたは、わたくしの傍にずっといなさいね」

「もちろんでございます」

そう答えたら、アリアンヌお嬢様はにっこりと微笑む。

こんな毎日が続きますようにと、祈るばかりである。

そのために、私はアリアンヌお嬢様の専属美容師として頑張るのだ。
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