“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「どうかなさって?」

「あの──差し出がましいことを申しても?」

「何かしら?」

「アリアンヌお嬢様は、敏感肌、というわけではないですよね?」

「ええ、ごくごく普通の肌質だと思うけれど」

「でしたら、こちらのクリームは、アリアンヌお嬢様のお肌に合っていないのかもしれません」

「どうして?」

「通常、一ヵ月も使ったら、効果が現れているはずです。しかし──」

「そう、ね。たしかに、あなたの言う通りだわ。でも、何が合わないのかしら?」

「よろしければ、こちらのクリームの成分を、調べてきましょうか?」

「そんなこと、できるの?」

「店員に話を聞く程度ですが」

「だったら、お願いするわ」

「ありがとうございます」
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