“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
一時間後──薬は完成したようだ。

「この薬を飲み続けていたら、防虫剤の毒は抜けるから」

「感謝する」

「ありがとうございます」

これで、アリアンヌお嬢様の体調不良は改善されるだろう。それから、肌質だって元通りになるはずだ。

「エリー、石鹸を」

「あ、そうでした」

「石鹸?」

ソールさんは、訝しげな表情で私を見る。エプロンのポケットの中から、ローレル石鹸を取り出してそのまま差し出した。

「この石鹸に害がないか、調べてほしいんですけれど」

「まあ、いいけれど」
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