ビター・シュガー
そして…月曜日が静かに過ぎて…答案返却予定日になった。

俺は柄にもなく仕事が手に付かなく、上の空になっていて、同僚に何度も心配される。

「神山ー?お前なんか顔、怖…」

「うるせーよ」


俺は他の誰にも気付かれないように小さく溜息を吐いた。

今日、彼女は笑顔で帰ってくるんだろうか。
それとも…?


どちらにせよ、ドライブに連れ出そう思ってる。


点数が良くても悪くても。 

俺は狡い大人だから。

彼女の選択権を少しずつ少しずつ切り崩して…最後の砦を壊そうとしてるんだ。

「何をやってるんだか…」


呟いた言葉は社内の喧騒に溶け込んだ。




< 19 / 31 >

この作品をシェア

pagetop