ビター・シュガー
「ただいま…」
誰に言う訳でもなく口にする言葉は、教育の賜物。
彼女はもう既に帰宅しているだろう時間帯に、部屋に帰ってきた俺はカチャリと部屋を開けて驚いた。
何故か?
それは……。
「おかえりなさい、淳史さん!」
満面の笑みを浮かべて、彼女が俺の部屋のソファーにちょこんと座っていたからだ。
「桃…お前なぁ…いい加減に…」
「取ったよ!」
「…は?」
「満点!」
弾けるような笑顔と、その手にした答案用紙には全て満点の文字。
「ほらー!凄いでしょ?ね?」
「……」
「淳史さん?」