COLOR～番外編集～

笑って顔が華やかになる様子が花が咲く様子と重ねられて、か。

「だから、ね。」

また女はふわりと笑った。さっきのように向日葵が咲いたような笑顔で。

今日会ったばかりなのにその笑顔からまた目が離せなくなった。

「咲って名前は、花が咲くみたいな素敵な笑顔って意味なんだよ。それってすごい素敵だと思わない？」

それは、その意味は…まるで。

「お前みたいだ。」
「へ？」

俺はそんな表情豊かじゃなくてどちらかというと笑わないけれど。
花が咲くみたいな素敵な笑顔、それは目の前の笑顔を表すのにぴったりな表現だと思った。

「咲って名前は、お前に合ってる。」
「…それって…」

女はきょとんとして言った。
「私の笑顔が素敵ってこと？」