きっと、ずっと
「泉ちゃん達のクラスの花壇だけ、すごく綺麗に手入れされててさ、俺めっちゃ気になって放課後見に行ったんだよね。そしたら、泉ちゃんがめちゃくちゃ優しそうな顔で水やりしてんの」


「や、やめてください。恥ずかしい」


あの頃から、植物を育てるのが好きで、今では植物系の学科を専攻しているくらいだ。



「泉ちゃん、本当に花が好きなんだなーって伝わってきて、俺も一緒に水やりしていい?なんて聞いてたんだよ」



あの頃、人見知りで、それに人と話すよりも花を育てるのが好きだったあたしの水やりなんて誰も興味を持たなかった。

だから、そうして一緒に水やりをしてくれたのが本当に嬉しかったんだ。



「俺もだよ」


「.......ん?」



何が俺もなのかわからなくて、首を傾げる。



「自分が担当したクラスの生徒よりも泉ちゃんのこと覚えてる」


「.......っ」



なんだかとても嬉しかった。
自分の存在を認められたきがした。

もしかしたら、あたしはあの頃からずっと.......。



「泉ちゃんに惹かれるなんて、必然だったのかもな」


「昴さん.......」


「好きだよ」



欲しかった言葉を言ってもらえた。

きっと、あたしは.......。



「きっと、あの頃からずっと好きです」


FIN

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