愛のかたち
7.新人
家に帰ってゴロゴロしているとバイトの終わった孝浩くんから電話が来た。



『明日新人さん来るんだって。』

その言葉にわたしは喜んだ。



やっと週6のバイトから逃れられる・・・・。



孝浩くんもかなり喜んでいた。

その日、会いたいと言われたがわたしは帰ってすぐに化粧を落とすため、スッピンだったから断った。

本当はわたしも会いたかったけどスッピンはまだ見せたくないし。

毎日バイトで会うから1日会わないと変な感じがした。




翌日、学校が終わるとバイト先へ行った。

今日は新人さんの来る日。

嬉しい気持ちを抑え切れなかった。



今の現状は孝浩くんと4つ上の無口な坂上さん(男)と3人で5時~10時をやっている状態。

お昼はまた違う人がいるが、5時~10時の5時間を全員週6の出勤。


たまにバイト2人と店長の3人でまわしているかなりハードな状態だった。

5時前に行き、カウンターに入るとすでに孝浩くんは来ていた。

今日は坂上さんがお休みの日。



軽く話してわたしはたまっている返却をしに売り場へ移動した。

すると職員出入り口のところから店長とすごく綺麗な女の人が出てきた。



あの人が新人さんかも。



そう思ったが返却商品があまりにあったので返却を急いだ。



パートのおばさんたち、返却しとけって。



イラつきながらこなしていた。
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