愛のかたち
『今のって・・・宣戦布告??』

友美がわたしに呟くように言った。



唯はわたしに

『ちょっと!!どういうこと!?彼氏いるのにあんないい男を!!』

そう言っていた。


俊くん、前にいとこに見せ付けるためにわたしに告ったって言ったじゃん。

どういうこと??


頭はパンク寸前だった。

唯にはただの友達だと言ってわたしは友美と校門を離れた。

もっとも唯はその言葉を全く信用してなかったと思うけど。

てか意味わかんない!!

まじであの男は謎!!!



わたしたちはカラオケの予定を変更して語れるように近くにあるオープンカフェに向かった。

外には座らず、涼しい店の中のソファーのある丸い席に座り、メニューを見た。

わたしたちはそれぞれ、スイーツと紅茶を頼んだ。

友美とわたしは趣味が合って、できればコーヒーより紅茶派。



『俊くん、どうしちゃったの??』

友美が紅茶をすすりながら不思議そうに言った。

『メールとかは来てたけど返事しなかったんだよね。』

わたしはフォークでケーキを割りながら言って割ったケーキを口に運んだ。



友美に連絡が来ていたということは言っていなかった。

というより、連絡といってもたまに【なにしてる?】とか【今暇?】とか短文のメールがたまに来ていただけだ。



バイトで忙しかったりもしたので返事するタイミングがなかった。

カフェで連絡は今までどおり取らないということを決めてわたしたちは帰宅した。
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