愛のかたち
この日からバイト生は4人になった。

前のだいぶ楽になるあの人数まであと1人。

愛子ちゃんに仕事覚えると忙しいということを言うと嫌そうな顔をしていた。



愛子ちゃんと別れた後、わたしは孝浩くんに電話した。

『孝浩くん?会いたいかも。』

『ハハッ。迎えに来てほしいだけだろ!今どこ??』

笑いながら言う孝浩くんに

『違うもん!!会いたいんだもん!!近くのファミレスにいるから来てくれる?』

そう言うと今から来ると言ってくれたので電話を切った。

わたしは外の木が植えてあるコーナーに座って待っていた。

愛子ちゃん、いい人でよかった。

誰かまた入らないかなー・・。

いい人がいいな。

こわい人はヤダな。



そんなことを考えながら空を見ると大きな月とたくさんの星たちが見えた。

ボーっと星の数を適当に数えていると前から孝浩くんが来て

『何やってんだ・・』

と笑いながら言った。

わたしはちょっと恥ずかしくなって首が痛かったのとか意味のわからないことを言ってすぐに立ち上がり、孝浩くんの横に行き腕を組んだ。



車に向かい中に乗ったとき

『愛子ちゃんね、すっごいいい人だよー。』

と孝浩くんに言った。


『愛子ちゃんて矢野さん?あぁ、いい人っぽいね、あの人は。』

『でも、惚れちゃいやだよ。』

『1人で手一杯です。』


そう言ってわたしの左肩に右手をまわし、キスをしてきた。

いつも孝浩くんのキスは突然。

不意を突かれていつもドキッとしてしまう。


唇が離れた後、

『そんな迷惑かけてないもん。』

ちょっと手一杯と言われたことに膨れた感じで言うと

『迷惑じゃなくて心配。変な男に絡まれてないかなとか。さっきもボーっと上向いてるし。危ないって。』

ちょっと怒った感じでそう言って車を走らせた。


わたしはちょっと嬉しがりながらも小さく

『はーい、気をつけます。』

呟いた。
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