愛のかたち
孝浩くんは明日学校だからか、わたしの家に向かっていたので

『ね、寄ってかない??理沙ちゃんと知香ちゃんに紹介するよ。』

思いつきで言ってみると

『うん、じゃあ挨拶しとく。』

そう言うので純くんが家にきた時にいつも車を置いているところが空いていたので孝浩くんの車をそこに停めて家に向かった。

今日は珍しく純くんは来てないみたい。



案の定いつものように鍵はあいていて玄関からDVDエクササイズの音が家中に響いていた。

『きつーい!!』

『暑い!!!』

声が聞こえてるって・・・恥ずかしい。

リビングに行くと理沙ちゃんと知香ちゃんがを必死にやっていたのでまだ玄関らへんにいた孝浩くんに

『ちょっと・・・、待ってて・・・。』

恥ずかしそうに言ってリビングに入り

『ただいま。また鍵あいてたよ。』

いつも通り呆れたように言うと2人は一斉に振り向き

『おかえり。』

そう言ってDVDの中の教官と同じ動きをしていた。



『あの、孝浩くん来てるんだけど・・・。』

そう言うとさすが姉妹。

同じ動きで振り向きながら

『えっ!?』

と大声で言った。

急いでDVDを止めて

『咲貴、部屋から服とメイク道具持ってきて!!』

と理沙ちゃんが大きい声で言った。



わたしは笑いながらはいはい。と言ってリビングを出ると孝浩くんが笑っていたので一応リビングに顔だけ出して


『声、筒抜けみたいだから。』

そう言うと2人はそろって

『咲貴!連れてくるなら早めに連絡してよ!!』

とでかい声でまた言うから後ろで孝浩くんがまた噴き出して笑っていた。
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