愛のかたち
『お疲れっ。』

わたしは孝浩くんに明るく話しかけた。

『お疲れ。てか・・・。』

孝浩くんは見るからに何かあったような感じだった。

『どうかしたの??』

そう言った時、お客さんが来たので話を聞けず、応対をした。



お客さんがひいたとき、もう一度聞こうと思っているとまた売り場から暗い表情の愛子ちゃんが戻ってきた。


2人して暗い・・・。

まさか2人で何かあったんじゃ・・・。



わたしまで被害妄想で暗くなってきてしまった。

坂上さん普段から暗いのに・・・これじゃバイト全員暗い。


そんなとき、


ん??あれは・・・??



その時店長が見知らぬ人でうちの制服を来た人と一緒に歩いてきた。



いや、見知らぬ人ではない。

それは俊くんだった。


『今日からバイトに入ってもらう尾上俊くんだ。高校3年生。さっき言ったように原口くん、指導係よろしくな。尾上くん、あの原口くんに教えてもらうように。』

『はい。よろしくお願いします。』


普通に原口さんに言っている俊くん。


わたしはこの光景に驚いて言葉も発することが出来なかった。
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