愛のかたち
ゴールしたときに紙を拓海に見せると

『いやいやいやいや、参ったな。』

と頭をかきながら冗談っぽく笑っていたのでわたしはバーカ。と言って1人でさっさと歩いた。

結果は3位。

中途半端だ順位だけどドベじゃなかっただけよかった。


『気になる新垣さんの紙には異性の好きな人と書かれていました。新垣さんは我が校のサッカー部のスーパーエース、高山拓海を選んだところがまたお似合いですね。』


放送が流れた。


い、いらんことをしやがって・・・。


拓海とわたしがいとこ同士だということは多分友美と拓海の仲のいい人くらいしか知らないだろう。

めんどくさいことなりそう・・・。


そう思った瞬間


『お似合いでもなんでもなく、俺と新垣咲貴はいとこ同士でーす。好きの意味が違いますので誤解しないでくださいねー。俺、男性諸君を敵にまわしたくありませんので。』

その瞬間グラウンド中から笑い声が響いた。

拓海がわたしを気遣ってか、自分の保守の為かわからないが放送で言ってくれた。

お調子者がこういうときには役に立つ。


『こうすればいいよな。お互い。』


わたしの所に戻って来た拓海はそう言って自分のテントのところに戻って行った。

わたしが大声でありがとう!!と叫ぶと拓海は振り向かずに手だけあげていた。

拓海、たまには役に立つじゃん!!
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