愛のかたち
2.淡い恋心
朝、カーテンの隙間からの光がすごく眩しかった。

朝か。

そう思って枕元の携帯を開くと受信メールが1件きていた。

送信先は俊くん。

逸る気持ちを抑えながらメールを開くと


【ほんと楽しかった。また遊びに行こう。また連絡する。】


そっけな・・・。

でもわたしはそういうことはさほどそういうことは気にしない。

そしてメール画面を閉じ、ディスプレイの時計を見ると9:42の文字。



あ~ぁ、やっぱ寝坊しちゃったし。



そう思いながらも急ぐこともなく用意をした。

パンとウーロン茶を口に入れ、身支度をして起きてから1時間ほどして家を出た。

家の前にある公園の桜がキレイに太陽に照らされていた。



うーん、春だな。


こんな言葉くらいしか思い浮かばなかったけどわたしは春が1番好き。

クーラー入れなくても、暖房入れなくても、窓を閉めて布団を着て寝れば一番ちょうどいい季節。

桜も咲き、他にもたくさんの花が咲き、虫もそんなにいない。

絶対この季節が1番だ。

冷たい雨さえ降らなければ1日中心地いい。


季節を感じながらバス停まで歩いているとポケットの中から震えがきた。

携帯のバイブだ。

【おそーい。まだ寝てるんじゃないよね!?お昼までには来てよー!!】

もちろん友美からだ。

それから親指を動かし、カチカチという音をさせながら今来てると返事をしておいた。


そうだ、昨日の友美の話も聞かなきゃな。

どうなったか気になってた。
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