愛のかたち
わたしはミス流星というタスキとティアラを頭に乗せられ、みんなより高い位置に立っている。

壇上に。

『今年のミス流星に選ばれた感想は??』

ありきたりの質問を放送部はわたしにぶつけた。

周りからアリスちゃーんとバカっぽい大声が聞こえる。


『驚きました。まさかわたしが・・。ありがとうございます。』

内面とは裏腹にすごい笑顔でわたしは言った。

その瞬間かわいいーとか大声で叫ぶ声がまた聞こえた。


『誰にこの嬉しさを伝えたいですか??』

嬉しくもなんともないのにこの質問。

『やっぱり・・姉2人と大切な人に。』


彼氏とは言わず、大切な人と言った。

孝浩くんもだけど友美も、他の子も、もちろん愛子ちゃんらも入るように。


『新垣さんは彼氏がいるとのことですが、昨日一緒にいた他校の方という噂が広がってます。その方ですか??』


た、他校!?孝浩くんは私服で来てたぞ??

まさか俊くんと勘違いされてるの!?

『他校??それは間違いないですが彼氏は大学生です。その方もですがもちろん他の友達も全てひっくるめて大切な人です。』

めんどくさいこの質問にまぁ、うまく答えられたのじゃないかと我ながら思った。

『最後に投票してくださったみなさんへメッセージを。』


『わたしに入れてくださった方、ありがとうございました。わたしにはかなり重い称号ですがありがたく受け取らせてもらいます。本当にありがとうございました。』

そう言ってわたしはペコリと頭を下げた。

その瞬間、拍手が沸いた。

その中わたしは壇上を降り、友美の元へ歩いた。

視線がかなり集まっている。


あぁ・・恥ずかしい・・・。


こんなしっかりした事言ってありがたそうにしていたが、内心は逃げ出したくてたまらなかった。

迷惑極まりない・・。

この気持ちだった。
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