愛のかたち
『新垣さん、わたし・・・あなたを連れて行かないと・・・。』

泣きながらこう言うがわたしには意味がさっぱりわからなかった。

『どういう意味ですか??』


『わたし・・嘘言ったんです・・。あなたと知り合いだって・・他校にいる好きな人に・・。そしたらどうしても会わせろって・・。それも今から・・・。』


『え??』

わたしも友美も同じタイミングで声を出した。


『会うだけで・・なにもしないと思うし・・・。お願いします、お願いします・・・。』

立ったまま頭を下げて泣きながら言うこの人に嫌だとは言えない雰囲気だった。

ここで断れば相当悪い人な気がして。


友美もそう思ってたらしくわたしは友美と顔を見合わせ、しょうがないという感じで

『・・わかりました・・・。』

と呟いた。

その人は顔をあげてわたしの手を取り、ウザイくらいありがとうと何度もお礼を言った。
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