愛のかたち
『いや、言葉が出なくって。ごめん。諦めれるの?』

『俺、もう愛子っていう浮き輪の中には入ってないんだ。もう愛子の浮き輪からはだいぶ離れたところにいる。吹っ切れてると思う。だから大丈夫。そんな心配そうな顔しなくていいよー!!』

そう言ってわたしの頭を俊くんは撫でた。

無意識にわたしは心配そうな顔をしているんだと気付いた。

『そっか。それならよかった。頑張ったね。』

わたしは笑顔で言った。

すると俊くんはその瞬間顔を赤らめた。

わたしは気付いたがあえて言わなかった。



『俺━━…、顔赤くない??』

俊くんから話題をふってきたので

『うん、赤い。何か恥ずかしかった?』

そう言うとなんでもない。と言った。



そのときちょっと離れたところに友美と恵介くんの姿が見えた。

『あ、2人が来た。』

タイミングもいいことだし2人の話をすることにした。


『あの2人はさ、やっぱりない??』

聞いていいかはわからなかったがちょっと聞きたかった。

『ない・・だろうね━━。恵介は友美ちゃんとは付き合わないんじゃない?』

俊くんも詰まりながら言ったのでこれ以上聞くこともないと思い、そっか。と言った。
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