愛のかたち
『まじ?いや、それはないでしょ。恵介がタイプには見えない。だって咲貴ちゃん俺がすっげー近づくと顔赤くなるし。』

ほとんど見透かされていることにわたしは恥ずかしかった。



どうしよう、何て言えば・・。



そのときドアが開いて恵介くんが帰ってきた。

1人で。

『友美は??』

わたしは気になって聞いたが恵介くんは黙っていた。



『恵介、友美ちゃんは?』

俊くんも気になったらしく聞いた。

『1人になりたいんだって。』

その瞬間わたしは悟った。

友美はフラれたんだと。



気がつくとわたしは友美をさがしに外に出ていた。

外で友美の名前を呼び続けた。

海岸に行くと座っている友美を見つけたので急いで走りよった。

あたりは真っ暗で月の光が海に映し出されていた。

綺麗だと言う人もいれば不気味だと言う人もいるだろう。

わたしはソッと友美の横に座った。


友美はわたしだと気付いたのだろう、顔を伏せたままあげる様子はなかった。



『友美━━。』

ソッと声をかけると友美が喋り始めた。



『恵介くんね、咲貴が好きだって。あんなタイプな子はいないから狙うしかないって。わたしは好きなタイプから全くの逆だって。どう思う?わたしの今の心境。』

わたしは言葉を失った。

でも何か言わなきゃと思い、何を血迷ったのかごめん。と言ってしまった。

告白するって言ったとき、ちゃんと話せばよかったから。

そういう意味でごめんと言ったが、何も知らない友美には、わたしがごめんなんて言ったら【わたしが恵介くんのタイプでごめん。】と言っているようなものだ。



『ごめん!?何に対して!?』

そう言った友美の声は震えていた。
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