愛のかたち
『いつもそう!!わたしはいつも引き立て役。今回も恵介くんも俊くんも咲貴ばっかり。翼だって咲貴を友だちに紹介するからって咲貴に会いたいばっかり。』


翼って、あのウエンツか。

そんな話、初耳・・



『わたしはいつも主役になれないんだもん!!咲貴といると辛いことばっかり!!もうたくさん!!』

そう言ってわたしの前から友美は走り去った。

わたしの言葉を誤解したまま。


『友美!!!』

わたしは大声で叫んだけど友美は止まることも、振り向くことさえもせず走り去った。

大切な友だち。

その友美がこんな想いをしていたなんて思いもしなかった。

友美はいつもわたしの前では笑ってて━━。

その友美が今はわたしに泣き叫ぶほど怒って目の前から去って━━。

わたしは混乱していた。

そしてわたしは友美のほうに走った。



でも友美も負けずに走るのでわたしは止まって大声で叫んだ。



『人のせいにばっかりしないでよ!!!』

すると友美は止まった。


『友美だって男を見る目がないんじゃない!!わかってないのは友美だけじゃない。見極めきれないことをわたしのせいにしないで!!』

そう言うと友美はこっちに向かって歩いてきた。

月灯りの下でわたしたちは近づいていった。
< 63 / 386 >

この作品をシェア

pagetop