愛のかたち
『どうって━━。友だち??』

わたしは普通に答えた。


かっこいいとかそういうことならもちろん思うけど今、そんなことは言えない。



『そっか。』

俊くんはちょっとだけ寂しそうにそう言って続けた。


『愛子の代わりなんて思ってないよ。咲貴ちゃんを見て思った。この子とならうまくやれるかもって。俺たち付き合わない?』

わたしは絶句して立ち止まってしまった。



え?告白?なんでいきなり??

てかさっき違うって言ってなかった??

意味わからん!!!



わたしの頭の中には変なウイルスが入ってきたかのような混乱状態に陥っていた。


『咲貴ちゃん?』

俊くんもわたしが立ち止まったのでちょっと前で立ち止まった。



『あ、いやビックリしちゃって。』

『そうだよね。』

そう言いながらまた笑う俊くんは本当にかっこよかった。



さっきはこの笑顔にやられたと言ったけど付き合うとなれば話は別。

確かに悪い人ではないと思う。

でもまだ全然つかめない。

付き合うとなると不安。



『ね、なんでいきなり??わたしたち結構時間あいたよね??しかもさっきは違うだのどうのこうの言ってなかった??』

素朴な疑問をぶつけると俊くんはちょっとだけ恥ずかしそうに口を動かした。

『俺、負けん気が強い子が好きなんだ。そして元気でよく笑う子。それって咲貴ちゃんそのものじゃない??見てたらいつの間にか目で追ってた。』


こんなこと言われたのは初めてだった。

負けん気が強い。

確かに張り合うように色々言ったけど、そんな風に思われていたということは結構嘘を見破られていたということ。

ちょっと恥ずかしくなりながらも

『そうなんだ・・・。返事、考えておくね。』

いつもなら即答で断っていたが俊くんだけは真剣に考えようと思った。

そしてわたしたちは浜風を浴びながら部屋に戻り、わたしは友美の横で寝た。
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