わたしの願い
龍希くんはというと特になにもいわなかった。
悲しい顔をして、一点をずっとみつめていた。
わたしは、このことは話してなかった。
ほとんどのことを話したけれど、このことだけはいえなかった。
でもそれがこんな形でばれてしまうなんて思ってもみなかった。
――「付き合ってること自体許せないの、絶対奪ってやる」
遥がいっていた言葉が浮かんできた。
遥はきっとこういうときのためにずっとこの写真をもってたんだ。
わたしはこの空間に耐えられなくて教室からとびだした。