わたしの願い


遥はきっとなにかあったときのためにずっとあの写真を持っていた。


たぶんわたしが眠ったあと入ってきて、洋輔にいろいろ指示したんだろう。



――「あの頃みたいにどうせなるんだから」


たしか前に遥はこういった。



龍希くんと付き合っても自分がそれをつぶすつもりだったから、だから遥はそういったのか。




「ピピ」


体温計の音がして取り出すと37.5度だった。


「やっぱりちょっと熱あるわね、しっかり寝なさいね」


色々考えすぎたからなのか、わたしは疲れてすぐに眠りについた。


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