わたしの願い
明かされた真実

愛side





「目、さめた?」


「はい」


だいぶ落ち着いているのが自分でもわかって、熱をはかってみると36度まで下がっていた。


「よかったわ。もう6時間目でもうすこしでおわっちゃうし、このまま帰るわよね?一人で帰れそう?」


ああ、そんなに寝てしまったんだ。

最近授業をさぼりがちになってしまっている。



「はい大丈夫です」


「じゃあ、これ」


「これって、わたしの鞄・・」


「さっきの休み時間で寺島くんが持ってきてくれたのよ。まだ藍沢さん寝てたからそのまま戻っちゃったけどね」


「龍希くんが・・・」


「たぶん教室に戻ってくるのもしんどいと思うからって。優しいわね」


「優し、すぎますよ」


優しすぎる。あんなことあったのに、心配してくれるなんて。


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