わたしの願い

龍希side




夏休みもあと1週間。

久々に愛とデートだ。

海にいった以来、電話はしたものの会ってはないから1ヶ月ぶりくらいだ。

そんなに会わなかったのは、付き合ってからはじめてだった。

俺は会いたくて仕方なかったんだけど、やっぱり受験生だし、愛の勉強の邪魔をしたくなかったから電話で耐えた。


「龍希くん、おまたせ」

愛の声がして振り向いた俺は一瞬かたまった。

いや、数秒はかたまった。


「龍希くん?」

「あ、いやごめん、なんでもない」

だって、いままでみたことない服装をしてるから。

今までの愛の恰好ももちろんかわいかったし好きだった。

でもいまは・・

「愛、今日めちゃくちゃかわいい。服、似合ってる」

ほかの男にみせたくないくらい、かわいい。

「これ・・葉月ちゃんと奏ちゃんが選んでくれて・・龍希くんにみせたらきっと喜ぶと思うっていわれたから・・きてみました」

すこし恥ずかしそうにいう愛。

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