わたしの願い


「お姉ちゃん自分でも気づいてないかもしれないけど、最近笑顔多くなったよ。家族の前とかじゃないけど、ひとりでいるときなんかすごく嬉しそうな顔してる」


そんな細かいところまで気づかれていたのかとか、そんなわたしひとりのときわかりやすいのかとか思った。


「しかも今日もどっかいくんでしょ?もしかして龍希くんだったりして」


遥は冗談半分でいったんだろうけど、わたしは図星すぎて固まってしまった。


それをみて遥はきっとわかったんだろう。


そのままなにも言わず下に降りて行ってしまった。

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