わたしの願い




月曜日、学校にいくと案の定ひどい噂になっていた。

クラスどころか、学年、先輩後輩にまで。

それくらい龍希くんは人気者で、それと同時にわたしは暗い人間だと思われてるということがわかった。



「釣り合わなさすぎ」


そんなの、言われなくてもわかってる。


でも龍希くんがいないときにしかいわない。

龍希くんの前でいったら龍希くんが怒ることがわかってるから。

龍希くんに嫌われるかもしれないから。



龍希くんが教室に戻ってくるとみんな何事もなかったかのようにふるまう。

それくらい、龍希くんのこと好きなのかなって思うと少し胸が痛んだ。


でも特に陰でこそこそ言われるだけでなにかされることはなくて、それが唯一の救いだった。

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