可愛がりたい、溺愛したい。
今は依生くんがお腹を空かせたオオカミにしか見えない…!!
「じゃあ着替える?」
「……うん」
「手伝ってあげよーか?」
「結構です……!」
これ以上暴走されてしまったら、わたしの身が危険なので抑えるのに必死。
「んじゃ着替えておいで。
ここで待っててあげるから」
ようやくおとなしくいうことをきいてくれて、解放してくれたので、自分の着替えを取りに脱衣所へ向かった。
時間が経って、冷やしたおかげか少しよくなって、身体を動かせるまでになった。
さすがに着替えを依生くんに取りに行ってもらうわけにはいかないと、意地でも自分の手で取りに行かねばと。
脱衣所で着替えを済ませてから、ようやく恥ずかしい状態から解放されて、ホッとして部屋へ戻った。
だけど。
「ほーの、逃げないで」
「や、やっぱり一緒に寝るのは無理……」