可愛がりたい、溺愛したい。
ちょうど喉が渇いていたので、もらった炭酸のペットボトルの口をプシュッと開けて口に流し込む。
「あいつ帆乃ちゃんのことになると誰でも容赦しないからなー。
本当に帆乃ちゃんのことが可愛くて仕方ないんだろうね」
その言葉はあまり嬉しくないのが本音。
他人の目から見てみれば、そういうふうに見えるのかもしれないけれど、実際そんなことないんだから。
もともと少し苦手だった炭酸が喉で引っかかって、うまく飲み込めない。
「それは……幼なじみだからなのかな……」
ペットボトルの口を見つめながら、ひとりごとのようにつぶやいた。
「んー、どうかな。
俺は依生じゃないからわかんないけど。
でも、あいつは帆乃ちゃんのこと幼なじみとしては見てないような気がするけどなー。
ちゃんと1人の女の子として見てると思うよ」
「……それはないよ」
「どうしてそう思うの?」