私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
そんな顔してたら、私まで悲しくなってしまうよ…


『ごめんね、朝からいろいろ言って…また次も同じチームになれたらいいね。じゃあね』


一弥先輩、無理に笑顔作ってるみたいだった…


私の思い過ごしだといいんだけど…


それから、私達は、またそれぞれの仕事に向き合った。


夕方になって、突然、夏希が私に話しかけてきた。


『恭香、ちょっと来て。話がある』


『どうしたの、夏希。怖い顔して』


『いいから来て』


夏希が私の腕を引っ張って、部屋の外に連れ出した。


誰もいないところを見つけて、夏希が切り出した。


『恭香』


『だから、どうしたのよ、夏希』


『…恭香は、一弥先輩と付き合ってるの?』


え?何?


突然の質問にすごく驚いた。


『恭香が一弥先輩を誘惑したせいで…菜々子先輩がフラレて悲しんでるって…噂になっちゃってるよ』
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