私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
私は、すぐに梨花ちゃんを探した。


まずは、梨花ちゃんが噂を流したのか確かめないと…


間違いだったら、本当に申し訳ないけど…


おかしいな、どこにも…いないな。


あれ?


一弥先輩?


一弥先輩が、ある部屋に入って行くのが見えた。


続いて入って行くのは…


梨花ちゃんだ!


どうして二人が?


私、思わず声をかけてしまった。


『待って』


その声に振り向いた一弥先輩。


『恭香ちゃん…』


梨花ちゃんは、黙ってる。


『あの…すみません。お二人でお話しだったんですよね、私、ちょっと梨花ちゃんに聞きたいことがあって…声をかけてしまって』


『もしかして、僕も絡んでる話し…かな?』


『あ…はい…そうなんですけど…』


やっぱり、同じ噂のことで?


一弥先輩も知ってたんだ…


『恭香ちゃんも、一緒に入って』


いいのかな…


私は戸惑いながらも、部屋に入った。
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