私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『どうしたんですか?こんな部屋に連れてきて、二人して私に話しなんて…ちょっと怖いです』


梨花ちゃん、ツンツンしたトゲのある言い方だ。


『梨花ちゃん。僕と菜々子、恭香ちゃんについて、いろいろ噂を流してるよね?悪いけど、梨花ちゃんから聞いたって言う人がいるんだ』


『…』


すました顔で、黙ってる…


『答えて』


一弥先輩の少し強めな口調に、驚いた。


いつも優しく話してくれるのに、ちょっと…怖い。


それくらい怒ってるんだね…


もちろん、私も…


梨花ちゃんに対して募っていた不信感が、さらに大きくなっていた。


少し間をあけて、梨花ちゃんが口を開いた。


『はあ…?だから何なんですか?』


悪びれもせずに話す梨花ちゃんにも驚いた。


『梨花ちゃん…どうして?私が一弥先輩を誘惑して、一弥先輩と菜々子先輩を別れさせたって…どういうことかな?』


『そのままですよ~』
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