私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『梨花ちゃん、あのね。私達、梨花ちゃんをいじめてなんていないよ。ただ、ありもしない噂を流さないで欲しいの。それだけだよ』


『私にコピーで負けたからって…後輩に意地悪して、一弥先輩も、亮介君も…それに本宮さんも、みんな恭香先輩に騙されてるんです。最低です!』


悲しい。


自分の中で落ち込んだとしても、コピーのことで、梨花ちゃんを恨んだりするわけないのに。


可愛いと思って接して来た後輩だったのに…


もう、正直、キツイよ…


泣きたい。


『梨花ちゃん。僕は、恭香ちゃんに騙されてなんかいないよ。恭香ちゃんは、そんな子じゃない。本当…すっごい優しい子なんだ。本当に…すごく。だから…』


『だから?だから、何なんですか?』


梨花ちゃんも、相当イライラしてるみたいだ。


『梨花ちゃん、もう本当に止めよ』


『僕は、恭香ちゃんが好きだ!』


そのあまりにも突然過ぎる言葉に、私と梨花ちゃんは、動揺を隠せなかった。
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