好きになるには理由があります
「そのモップを見たとき、思ったんです。
これで、棒高跳びのように飛べないかなって」
「なんでそんなこと、ふと思うのよ」
と言う由紀に、
「嫌がらせとかされてショックだったんですかね?」
と深月は言った。
「水をまかれるという事態は想定してませんでしたしね」
そう呟くと、
「あんた、靴になにか入れられる想定しかしてなかったもんね……」
と沙希が言う。
「ともかく、迂回したら、負けた気がすると思ったんですよ。
それで、勢いつけて、水たまりにモップをついて、飛んだんです。
でも、やりなれないことはするもんじゃないですね。
着地でよろけて、モップはふっとんでくし。
転びはしなかったんですけど、手のひらを激しく打ち付けて、最悪でした……」
ほら、と深月はちょっとだけ赤くなっている手のひらの付け根あたりをみんなに見せた。
これで、棒高跳びのように飛べないかなって」
「なんでそんなこと、ふと思うのよ」
と言う由紀に、
「嫌がらせとかされてショックだったんですかね?」
と深月は言った。
「水をまかれるという事態は想定してませんでしたしね」
そう呟くと、
「あんた、靴になにか入れられる想定しかしてなかったもんね……」
と沙希が言う。
「ともかく、迂回したら、負けた気がすると思ったんですよ。
それで、勢いつけて、水たまりにモップをついて、飛んだんです。
でも、やりなれないことはするもんじゃないですね。
着地でよろけて、モップはふっとんでくし。
転びはしなかったんですけど、手のひらを激しく打ち付けて、最悪でした……」
ほら、と深月はちょっとだけ赤くなっている手のひらの付け根あたりをみんなに見せた。