好きになるには理由があります
「さあ?
一旦、帰ったのかな?」
と万理は言う。
「一旦、帰ったって?」
「ああ、今日、うち旦那出張なんで、女子会なの。
さっき、深月にも声をかけたのよ。
律子の会社に居る深月の友だちも来ることになったから」
と言った。
いや、律子の会社に深月の友だちが居るのは本当なのだが。
今日は呼んではいない。
「私も準備あるんで、帰るわ。
じゃ」
と万理はスマホを探しにホールに戻る。
大丈夫よね?
普通に笑えてたよね?
とひやひやしながら入ったところで、陽太と出会った。
万理は小声で陽太を罵る。
「なにやってんのよっ、艦長っ。
早く深月を追いかけて行きなさいよっ」
と思わず言って、
「……船長です」
と言い直されてしまったが。
一旦、帰ったのかな?」
と万理は言う。
「一旦、帰ったって?」
「ああ、今日、うち旦那出張なんで、女子会なの。
さっき、深月にも声をかけたのよ。
律子の会社に居る深月の友だちも来ることになったから」
と言った。
いや、律子の会社に深月の友だちが居るのは本当なのだが。
今日は呼んではいない。
「私も準備あるんで、帰るわ。
じゃ」
と万理はスマホを探しにホールに戻る。
大丈夫よね?
普通に笑えてたよね?
とひやひやしながら入ったところで、陽太と出会った。
万理は小声で陽太を罵る。
「なにやってんのよっ、艦長っ。
早く深月を追いかけて行きなさいよっ」
と思わず言って、
「……船長です」
と言い直されてしまったが。