クール王子ととろける溺甘♡同居


「でもまさか、全女子が付き合いたいって思ってるって言っても過言じゃない須永くんの家に、男嫌いの花純がお世話になるなんてね……」


「うぅ、そんなにすごい人なんだ」


「ちょっと見てくる?特進クラスって棟が違うからなかなか見られないけど、うちのクラスの子にも須永くん見るためにお昼休み特進クラスに通ってる子いるよ」


「え……通ってるって……」


なんだその、アイドルの出待ちみたいな。


そりゃ、こんなに女子から注目浴びてたら、私のあの発言、気に入らなかったはずだ。


私は、舞子に手を引かれながら、渋々特進クラスへと向かう。






「うっわ、もう廊下の雰囲気がガリ勉だな」


「ちょっと舞子」


聞こえちゃうよって声で失礼なことを言う舞子を慌てて制す。


普通科と特進クラスを繋ぐ渡り廊下を超えてついた棟。


確かに、特進クラスの雰囲気は私たちの棟と全然違う。


みんな賢そうで、全員が制服の身なりをきちんとしていて。


スカートを短くしてメイクばっちりの舞子が浮いてしょうがない。


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