藍と未来の一つ屋根の下

おまえ寂しいんだろ

「ありえねーな」

そう言って有里華は2本目のワインをグラスに注いだ

「そんなに悪い人じゃないと思ったけど」

未来が純の弁護をすると、有里華はケラケラ笑う。

「わかるわかる。ミクくらいの年齢の時はそういうのがカッコよく見えるんだって」

休みの日の有里華が未来は好きだった。

いつもお酒を飲んでケラケラしてるけど、未来とたっぷり話してくれたから。

「ママ、今日ばーちゃんとこでご飯食べない?」

「行きたーい!けど、こんな酔ってたら無理」

「いいよ。ばーちゃんもかずオッちゃんもいつも気にしてないじゃん」

有里華は未来を見つめて唐突に抱きしめた。

「ミクう。大好き。愛してる」

「私もだよママ」

「今日も仕事なの。ごめんね」

「うん。わかってる」

ママの「愛してる」がなにかをごまかすためだということを、未来は知っている。

こんなにお酒を飲んだ状態で仕事に行かないことも、もちろん未来は知っている。
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