藍と未来の一つ屋根の下
歯磨きをしてリビングに戻ると、藍は勉強をやめてソファーでスマートフォンを見ていた。

「なんで?」

「あ?」

「なんで今日…きてくれたの?」

「悪いかよ」

「別に」

未来も藍の隣に座った。

「ばーちゃんから飯の差し入れ。冷蔵庫に入れといた」

「うん」

「なんかあっただろ」

「別に何にもない」

「お前すぐ顔にでる」

未来は藍と目を合わせられなかった。

「てか、なんで今日きたの」

「有里華さんが最近帰んねえっつうから、あぶねえから様子見に行ってやれって親父に言われたんだよ」

「それだけ?」

「それだけってなんだよ」

未来は泣きそうだった
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