さよなら、Teacher
「よかった。自己中の最低野郎と比べられるのは不本意だけど。
ね、メグ、こっち向いて?」
背を向けたままの恵。さっきまでの淋しい表情はしていないはず。どんな顔をしているか見たい。出来れば幸せそうな顔をしていて欲しい。
「比べるなんて…途中からそんな余裕なかった。忘れてた」
恵は、身体を反転させた。
その顔に、淋しさはカケラもなかった。ヒロの好きな明るい笑顔が戻りつつあるような…
一方…
均整の取れた身体。アイドルでもいいくらいの甘いマスク。そんな王子様のようなヒロが、とろけそうな笑みで恵を見ていた。
ーカッコイイな…
見つめられるのが恥ずかしくなって、恵はふいっと顔を背けた。
すると、壁にかけてあったヒロの高校の制服が目に入った。