さよなら、Teacher
「たまたま店に来てたのよ。そうしたらヒロから連絡あって。メグミちゃんが見たくてここで待ってたのよ〜
お気に入りの後輩の本命がどんな女の子か気になったのね〜」


ヒロに、あんな後輩思いの先輩がいるとは。恵が感心していると、廊下からスタッフとおぼしき女性が声をかけてきた。
「先生、準備出来てます」

「え、先生?」
「あ、自己紹介がまだだったわね、ここ、アタシの店。鈴木淳三よ。スズキジュンゾウ。堅苦しい名前でしょ〜?だからジュンって呼んでね?」

恵は目を見開いた。
JUNNZO SUZUKI といえば、日本を代表するデザイナー。
姉が読んでいたファッション雑誌にも頻繁に、憧れの高級ブランドとして特集されていたので、恵でさえ知っている。

「あ、その顔はアタシのこと知ってるわね〜ビビらないで〜大丈夫。アタシにどーんと任せなさい!じゃあ、早速やるわよぉ〜」


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