さよなら、Teacher

ビリヤードバーの前に着くと、恵は顔を曇らせて、足を止めてしまった。
大翔が浴びせた言葉をひとつひとつ思い出す。また、傷つけられるのが怖かった。


恵がためらっていると、ヒロは繋いだ手を引いてくれて、一緒に店のドアをくぐった。

「大丈夫、メグ。今日は、ジュンが魔法をかけてくれた。さぁ、背筋伸ばして。自信持って。

見せつけてやれよ、アイツに。
それでケリをつけたら、オレの所においで。

出来るよね?」


恵は、怯えた目でヒロを見上げる。そんな恵を優しく抱きしめた。


ーあぁ、大切にされてる。もう、淋しくて居場所を探さなくていい。私には、居たいと思う場所がある。
この場所に、全力で飛び込む為に。


「ありがとう、大丈夫。行ってくるね」


恵はヒロから離れ、店の奥へと足を運んだ。

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