寂しがり屋の月兎
どくん、と心臓が鳴る。

望に知らせている、これは、彼女は危険だと。

細められた目の奥にあるのは嫉妬だろうか。

あるいは狂気?

望はたじろいだ。

「玉川さん、嘘をつくの? それって、悪いことだよ」

望の話を聞いていない、聞こうともしていない。

ピンク色の唇が歪んでいる。

「悪いことをした子は、みんなと一緒にいちゃいけないの」

「なにを……」
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